こうちゃんの老いにショックを受けました。
そっと私の匂いを嗅がせて起こすと、曲がった背中のまま後ろ足を擦りながら、うろうろ徘徊しはじめました。
抱っこしてみたら、軽いこと。
片手でひょいと抱えられます。
身体中が硬くこわばっていたから、そっとマッサージをすると、何かされると思ったのか、ぶるぶる震えてシーシー鳴きながら、私から逃げようとしました。
何かに取り付かれたかのように、恐怖に支配されたような姿でした。
そんなこうちゃんに何もしてあげることが出来ず、返って恐がらせてしまったことにショックを受けました。
私のことが分からないのは、あたまでは分かってたつもりでしたが、やっぱり目の前の現実が理解できなくて‥こうちゃんのこと、分かってあげるからっていいながら、私が全然分かってなかったよね。
ごめんね、こうちゃん。。
涙が溢れて止まりませんでした。
その後、ホクとも会わせましたが、お互いスルー。
でも、一時期ホクを恐がって逃げていたこうちゃんを思えば、ひとつでも恐いものがなくなってよかったと思わないとね。
距離を置いてこうちゃんをしばらくひとりにさせたら、そのうち落ち着いて眠りについていました。
毛布が散乱しているのは、徘徊で歩き回るのと、どこで寝ても大丈夫のようにしてあるから。
寝てる姿は、昔と変わらないのにね。